高橋克彦『聖豹紀』明らかに失敗作 [本]
高橋克彦『聖豹紀』
地中を移動する都市、そしてそこに秘められた超兵器を巡り、数十年ぶりに相対するバンドネオンの豹とサーベルドラゴン。超越の力を持つ少女の存在が、戦いを大きく左右する…
”バンドネオンの豹”の続編。前作主人公の少年少女たちが中年になり、しかも何もしません。スゲエ。女性キャラを描くのが苦手ともっぱら私に評判の克ピコ先生なのに、ポッと出の超能力少女ばかり終始描かれ、これまたポッと出の爺さんと激闘しており、豹もサーベルドラゴンも全然目立ちません。てか前作でも豹、恐竜やっつけたくらいだったけれどさ。
後半は夢設定になってなんでもありになり、全然緊張感がありません。唐突にアリスの世界が始まったり、マジ苦し紛れ。問題の超兵器もVR以下くらいだったよ。もうどこをとっても明らかに失敗作で、なんとも切なかったです。
コメント 0