『青い文学シリーズ 桜の森の満開の下』前編 [アニメ]
文学作品を人気漫画化のキャラデザインでアニメ化したシリーズ。今回は"BLEACH"の久保帯人氏のデザイン。原作は坂口安吾。
『青い文学シリーズ 桜の森の満開の下』前編
満開の桜にいいも知れぬ恐怖を覚える男。男は山賊。奪い、攫い、山中で七人の女と暮らしている。ある日都から来た女に出会うが…
前シリーズの”人間失格”は、「誰がこんなの見たいんだ?」って感じの気持ち悪い仕上がりでしたが、この作品はまた思いっきり違う味付けでした。深夜にU局で放送している灰汁が強い萌えアニメのような感じです。
”スタイリッシュ”を意識したオープニングから始まり、観客にツッコミを求めるようなギャグ、突然のデフォルメ、ミュージカル調のシーン、凄惨な虐殺など、なんかもうすごく”どこかで見た”観がありました。まあ故意に”今のアニメの作風”で作ろうという試みなのでしょう。でも”人間失格”と違うアプローチですが、やはり「誰がこんなの見たいんだ?」って感想に行き着きそうです。
なんか、この企画自体が間違っていた気がします。そもそも原作、私、読んだはずなのに全く覚えていません。”夜長姫と耳男”は相当グッと来たのに。
ところで。話は飛びますが、坂口安吾原作作品の映像化といえば”不連続殺人事件”がオススメです。ピカ一に扮した内田裕也さんが、人を異次元に誘い込む演技というかスタンド攻撃をしてきます。
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