『おろち』木村佳乃見直した [映画]
楳図かずお漫画原作。実写映画化。
『おろち』
監督:鶴田法男 出演:木村佳乃、中越典子、谷村美月他 by うちのDVDプレイヤー(PSX)
私的満足度:★★★★☆(3.5)
永遠の時を生き、人の営みを見つめる少女・おろち(谷村美月)。おろちがめぐり合った美しい姉妹、一草(木村佳乃)と理紗(中越典子)には、恐ろしい秘密があった…
面白かったです。原作既読でも楽しめました。原作を美しく映像化していたと思います。
正直なところ、これまで私の中で微妙だった木村佳乃、俄然見直しました。美に執着し醜を恐れ、狂気に走っていく女を熱演。素晴らしかったと思います。そしてこの熱演が、この作品で発揮されているゆえあまり多くの人の目に見えないのがかなり残念。
おろちっての神秘的な役ゆえ、浮世離れした美少女のイメージがあり、どちらかといえば可愛らしい、愛嬌のある谷村美月ちゃんはちょっと微妙かと思いました。だけど中盤、自我を喪失し、普通の少女となるシーンがあり、そこで女の業をぶつけられて腰抜かすところはかなりよかった、グッと来た!ってちょっと変態ですね、すみません。
ホラーにカテゴライズするには、別に怖くないのでちょっと違う気がしますが、女の業が呻きをあげる展開は見ごたえがあります。でも、この姉妹は結局恐怖から狂気に走っているだけで、最初から立ち居地が歪んでいる”腑抜けども、悲しみの愛を見せろ”の和合姉妹の敵じゃないです。
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