『それでも町は廻っている』全力ヒロイン! [漫画]
マンガ喫茶に行くと、普段は読まない雑誌を手に取るようにしています。そこからまだ見ぬ良作を発掘するのが楽しい。これもそうやって見つけた一品。
『それでも町は廻っている』①
女子高生・嵐山歩鳥のバイト先は丸子町商店街のメイド喫茶(カフェに非ず)・シーサイド。方向性見誤り系健康少女歩鳥とわりと普通の住人たちが繰り広げる、ほのぼのご近所マンガです。
舞台はメイド喫茶、主人公はメイドですが、典型的萌要素はあんまりありません。わりとパンツは出てきますがなんか色気ないし、なんとったってメイド服のばぁさんが出てくるから。なんてこと無い日常を舞台にテンポとセンスのよい会話のラリーが繰り広げられる愉快マンガ。そんな感じです。
やっぱり歩鳥が可愛いです。画も可愛いし、感情豊かでちょっとしたことに一喜一憂、何事だってお腹一杯楽しめる。真琴(※1)しかり美星(※2)しかり、私はこういうヒロインって大好き。
小ネタもいちいち冴えてます。もう嵐山家のTシャツだけでメガネ君(※3)といい勝負。ほかにもパップラドンカルメ(※4)やら20代後半向けネタが随所に潜んでます。少年時代の森秋先生にトラウマを与えたガキは、『ちびまる子ちゃん』で遠足のバスでまる子の隣になった子が元ネタだとおもうが、なぁみんな、どう思う?
ヤングキングアワーズという雑誌で連載しているのですが、歩鳥の幼い兄弟たちのお使いの話に丸々一話使えたりとかなり恵まれた環境みたいですね。このままのんきなペースで続けて欲しいです。
落ち込んだときに読めば元気になれる。いいマンガです。
※1 真琴:アニメ映画『時をかける少女』の主人公、紺野真琴のこと。頑丈少女。
※2 美星:マンガ『空のまにまに』に出てくる明野美星のこと。暴走少女。
※3 メガネ君:マンガ『スラムダンク』に出てくる木暮さんのこと。Tシャツ好きで有名。
※4 パップラドンカルメ:謎の美味そうなもの。昔そんな歌がポンキッキであったのさ。
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