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中野独人『電車男』いっしょにドキドキしてた [本]

時代に乗り遅れるくらいがロックだと思ってる。

中野独人『電車男』

電車男

電車男

  • 作者: 中野 独人
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

話題になったのはもうずいぶん前ですね。電車の中で酔っ払いに絡まれている女の子を助けたオタクの男の子が、インターネットの掲示板に助けられながら恋を成就させていく話です。

ドラマを見た人は多いと思いますが、本を読んだ人はどれくらいいるのでしょうかね。元々が掲示板上のやり取りだけあって、横書きで掲示板のやり取りがほぼそのまま……アスキーアートなんかも載ってるという、非常に変わって本です。

一体これはなんてジャンル分けされるんでしょうか?小説ではないし、エッセイでもないし。地の文が無い会話とでも言いましょうか。こういう形態が生まれた時代ってのもすごく面白いと思います。

で。本文もとても面白く、一気に読めます。ドラマでは紆余曲折を経る(当たり前)二人ですが、実際……掲示板上のやり取りでは実はほとんど壁が無い。男の子が最初の勇気を振り絞ってしまえば、後はもう圧勝の話なんですよ。だからその面白さはオタクがどうやって恋の難関を突破していくかじゃなくて、恋にドキドキしている感情をみんなで共有できるところにあると思います。

これ本では男の子はオタクを卒業する形になってますが、ドラマは違いましたよね?よく知らないけど。

ブームとして終わってしまったみたいだし、いまさら言うのハズレている感じもしますが、この文章形態の感情の共有感はすごいものがあると思います。こうして消えていくのはなんかもったいない。ドラマは見ていてストーリーは分かっていても本を読んで欲しいです。

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