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高橋克彦『完四郎広目手控』安心の短編捕り物帳。 [本]

高橋克彦『完四郎広目手控』


完四郎広目手控 (集英社文庫)

完四郎広目手控 (集英社文庫)

  • 作者: 高橋 克彦
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2001/12/01
  • メディア: 文庫

黒船来航で不安を抱える江戸。噂を扱う藤由の元に集まる奇怪な事件を、そこに身を寄せる完四郎が見事に解決してゆく。短編12編収録。

”聖豹紀”で底を見てしまった克ピコ先生ですが、本来はやっぱり面白い。それが再確認出来てホッとしました。テンポよく読みやすくて面白い。女性キャラはほぼ無視なので不安要素もありません。
一見ぼんくら、実は頭も切れる剣の達人が主人公というものすごくありがちな設定は、でも短編ではすごく活きると思います。余計な説明いらないもん。そもそも私は幕末物が好きなのもあります。まだ歴史に名を残し前の英雄がちょっと出てくるのも燃えます。
怪異…というほどでもない怪異な事件にまっとうな答えを見出しつつ、実際に怪異も存在する。なかなか微妙なバランスも、やっぱり気楽さを促していていいものだと思います。
以外にシリーズが結構続くようです。完結は…どうだろう。でも読んでみます。

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