北方謙三『水滸伝14 爪牙の章』 [本]
北方謙三『水滸伝14 爪牙の章』
大軍をもって梁山泊を攻める官軍の総力戦。数に劣る梁山泊はただひたすら時間を稼ぐ戦いを強いられる…
大規模かつ煮え切らない戦いが延々続く、つか終わらない巻。当然と言えば当然なのですが、消耗戦が狙いである為、戦闘が長く続いても燃えるようなものでなく、くすぶり続ける類で、読んでいても爽快感がありません。
最萌キャラ。かように個々の活躍が目立ちにくい話で、唯一燕順が粘りを見せたりしますがでも”凌振”。大砲バカで、初登場時、梁山泊にさらわれる様(遠くからその様子を見られ「あれアイツさらわれてね?」「あー、さらわれてるわ」みたいな描写)などものすごくマヌケな妙なキャラ。キレやすく、魏定国相手に「どこでも火が出せるとかチョーうけるんですけど」みたいなこと言っといて、実際見せられたら「なにそれすごい!俺の大砲に使いたい!」と目キラキラ。なんだお前。
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