『この大地を照らす暁の如く』 [演劇]
演劇の話題。
『この大地を照らす暁の如く』
at シアターグリーンBIG TREE THEATER
私的満足度:★★★★☆
戦乱の4国。朱雀、玄武、白虎、青龍。暴君の父を討ち、国主となった朱雀のオト(愛京花)。しかし玄武の裏切りに会い、厳しい戦場の中で信念も見失っていく。白虎の新兵ソウ(凜華せら)。胸に秘密を抱え、しかしその高潔な志は、やがてさらなる悲劇を招く。いくつもの思いが乱れる戦場に、本当の平和は訪れるのか…
大衆演劇のテイストを持ったエンタテインメント作品。豪華な出演者、派手な殺陣、カッコイイ衣装。開場前は通常演劇でみられるよりも随分年齢層の高い客席に、若干不安でしたが、実際は見所多く大満足でした。
女性が非常に目立つ芝居なのですが、オト役の愛京花さん。大衆演劇の方だけあって、中央で見得を切れば本当に、ものすごーくカッコイイ。普通なら大仰過ぎるような仕草や演出が完全に馴染み素晴らしかったです。
ソウ役の凜華せらさんは元宝塚の方。どうみてもお美しいのですが、基本男装兵士姿で、いやもちろんこういう需要があることは重々承知ですが、私的にはほっそりしたドレス姿がラストのみでちょっと寂しかったです。といっても宝塚でも男役だったらしく、ご自身のブログで見られる姫の肩を抱く姿の写真は似合いすぎですが。
そして声優として高名な大塚明夫氏が出演されている。氏、カッコいいです!声の説得力は当たり前ですが、見た目超ダンディ。これは危険。このルックスの男性があの声でしゃべられたら、色んなところがグチャグチャになりかねない。
お話も3時間以上と長丁場ですが、キャラクターが魅力的ですし、かなり頻繁に殺陣があり飽きません。殺陣そのものも大人数入り乱れてで迫力がありますが、何度もやられ続ける兵士絶対大変ですね。さらになんといってもラストの盛り上がりが素晴らしい。直前で予想よりも強烈に落とし、そこからの盛り返し故、震えるカッコ良さでした。
正直もっと宣伝して、もっとキャパあるところでやったほうがイイと思いました。
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