東野圭吾『毒笑小説』わかい [本]
東野圭吾『毒笑小説』
皮肉なブラック・コメディ短編集。短編12編収録。
誘拐天国:金持ち老人がふとした思い付きから大掛かりな誘拐を計画。しかし見えてきたのは…
エンジェル:発見された不思議な生物エンジェル。それを巡る、人類独り相撲…
手作りマダム:げにうっとうしきは万物ヘタクソ上司の妻…
マニュアル警察:自首にもマニュアル対応する警察に…
ホームアローンじいさん:スケベ心が発露したじいさん対、気弱な泥棒…
花婿人形:完全に母親の言いなりの婿殿は、その瞬間にも対応出来ない…
女流作家:全くふけない女流作家の秘密とは…
殺意取扱説明書:憎い相手に、でも何も出来ない女が古本屋で見つけたその本には…
つぐない:とつぜん、ピアノの練習を始めた仕事一筋だった男。その理由はある人物へのつぐないと言うが…
栄光の証言:誰にも注目されず生きていた男が、殺人現場を目撃したことで、人の注目を浴びる悦びを知ってしまい…
本格推理関連グッズ鑑定ショー:なんでもないタダの棒を遺して逝った父。しかしその棒には、金になる秘密があった…
誘拐電話網:赤の他人の身代金を要求された男が取った行動は…
以上12編。はっきり言ってイマイチでした。もともと95年前後に書かれた作品で、ひがしのりー先生もまだ若かったというところでしょうか。なんだか中島らもやら星新一やらのテイストが矢鱈強く感じられ、そのクセ、ブラックの度合いは鼻につくほうに強く、楽しむよりイラっとしてしまう。私はひがしのりー短編ばかり読んでるので、どうもいい印象がないです。そろそろ長編を手に取らねば、です。
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