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レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』 [本]

現在書店店頭では村上春樹訳が平積みになってますが。「俺はいつでも村上春樹をFUCK出来る!」そんな気持ちも込めて旧訳版を読みました。

レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』

長いお別れ

長いお別れ

  • 作者: レイモンド・チャンドラー, 清水 俊二
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1976/04
  • メディア: 文庫

私立探偵フィリップ・マーロウ。偶然知り合ったテリー・レノックスが憔悴したようすでマーロウに空港行きを頼んだことから、彼は大きな事件へ足を踏み入れていく……

最近ハードボイルドに興味があるのでその代名詞とも言われる本作を手にとって見ました。なるほど、これがハードボイルドか。イメージと結構違うな。

フィリップ・マーロウは作中何度も言われるようにロマンチストです。一度友情を感じた相手であればどんなことがあろうとその友情を通します。万人に、権力であろうと極上の美女であろうと常に皮肉と含んだ言い回しで接し、多くの人物がそれを不快に思うことも気に留めません。探偵としての腕は確かなようですが、別段腕っ節に自信があるわけではなさそうです。

酒とタバコと人の臭い、その雰囲気が頁のいたるところに漂っている作品です。ストーリー自体はそれほどひねったものでもないし、例えば別段大きな謎があるわけではありません。

どいつもこいつも直接的なことを言わず婉曲的な言い回しばかりが使われますがそこがカッコいいです。「さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ」私もこんな台詞を口にしてみたいものだ。

古い作品ですがその独特の言い回しにさえなれれば結構するする読めました。楽しめたので他の作品にも手を出してみようと思います。

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コメント 2

おかあ

たまたま今夜息子に、ぶたぶたくんのおかいものを
読みました。この偶然が嬉しくてナイス!です。
by おかあ (2007-04-30 00:35) 

けんたろう

>おかあさん
ぶたぶたくんを知っているなんて!あの絵本、ジャケ買いしました!
すごくいい絵ですよね。あのかおつきぱんとかアバンギャルド過ぎる。
by けんたろう (2007-04-30 08:35) 

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