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『ほしのこえ』のさみしさ [アニメ]

新海誠という人が個人で作り上げたデジタルアニメです。

 

『ほしのこえ』

 

ほしのこえ

ほしのこえ

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2002/04/19
  • メディア: DVD
 
 
中学生のミカコノボルは同じ高校に進んで、これからも一緒の時間を送れると思っていました。しかしミカコが宇宙人を追う国連軍のメンバーに選ばれて宇宙に旅立つことに。メールで連絡を取り合う二人。しかし距離が離れるほど、メールが届く時間も長くなり、二人の時間も決定的に離れてしまいます……
ミカコはモビルスーツのようなロボットに乗り込み、宇宙生物と戦います。ミサイルが炸裂し、光線が飛び交う戦争です。にも関わらず、この物語はただただ寂しいものでした
個人製作ということで一流のプロが集合したところと比べればキャラデザはイマイチ、ロボットもありがちなデザイン。宇宙に行くのにも何故か学生服だったりと粗はいくらでもあると思います。物語だって起承転結ハッキリしない、エヴァンゲリオン以降よく見る精神的なものに入っていきます。
それでも透過光を多く用いた画、穏やかな町を選んで写す画はとても美しく、そしてやはりとても寂しい。
この寂しさは圧倒的です。邪推すれば個人製作ということで、製作時の作者の寂しさまでもが焼きついてしまっているのではないでしょうか?

わずか25分の作品。ミカコとノボルのみを映し出すことに専念しており、良いバランスと感じました。

私は元々こういう『違う時間を生きる恋人たち』の物語に弱くって。『綿の国星』の”毛糸玄”とか。『ボーダープラネット』とか。

誰もが手放しで喝采する作品では無いかもしれませんが、個人製作という点を除いても、魅力ある作品だと思います。

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