『ハチミツとクローバー』6巻・4年目春~4年目夏 [ハチクロ]
実はハチクロ最終回、あまり満足していません。
『ハチミツとクローバー』6巻ストーリーズ
真山へのあてつけで野宮と車に乗り込む山田。しかし野宮はそんなこと当然お見通し。山田は痛いところをガンガン突かれてしまいます。一方真山は野宮の振る舞いからちゃんと山田を見ていることを知り、ほんの少し安心するのでした。
賞用の作品を書いているはぐを見て、森田さんは花本先生に物申します。アイツはそんなことをするようなヤツじゃないと。もっと広いところにいけるヤツだと。しかし森田さんはこの言葉を直接はぐに言うことはないのです。
藤原デザインでは問題が発生。以前喧嘩別れした双子社長が突然仲直り。仕事をほったらかして帰ってきてしまったのでそのフォローに野宮たちが半年ほど鳥取に行くことになってしまいました。なんだかんだ、山田はやっぱり寂しく思います。
そして相変わらず就職の決まらない竹本くん。内定をもらったと思ったら一日で駄目になったり。いつのまにか「空っぽの音」が聞こえてきます。自分には何にも無いんじゃないか。竹本くんはふっと、何も持たずに自転車で走り出してしまうのでした。
ハイテンションギャグとストーリーが交互に展開し、時間こそあまり進んでいませんがテンポも良く、とてもハチクロらしい話です。ただこの巻を見返すとますますラストのつけ方がうーんと思ってしまいます。この頃は森田さんは道化、花本先生は愚者を完璧に演じているので。
特に山田が野宮と消えたあとの森田さんのフォローは秀でてます。変人のようで周りが見えてる道化ならでは。はぐに関するもっともな意見とその中に自分という因子を組み込めないところもそうですね。
迷うはぐを前にした3者の違いも面白いです。言葉をかけることに気が付かない森田さん。押し付けを感じる花本先生。資格がないと思い込む竹本くん。
あと前も書きましたが、結構好きなのが幸田先生のエピソード。田舎に帰ると言い出すはぐに「ずるい」と言う幸田先生。努力して努力して、それでも自分が辿り着けなかったところを、その力があるのに行こうとしないはぐにぶつけた言葉です。
さらに巻末には藤原デザインVSおしゃれチャンプが収録。山崎好きにはうれしい限り。秋に予定されているハチクロスピンオフ企画は美和子さんと山崎の話にして欲しいです。山崎は美和子さんとくっつけばいい。
6巻はめずらしく数ヶ月しか経過していないので、それぞれ変わらず、竹本くん4年生(5年目)、はぐ4年生、山田研究生3年目(助手?)、真山原田デザイン事務所、森田さん日本画科3年生。
迷った時。誰かが助けてくれる。自分で足掻く。何かに打ち込む。正しい方法も結論もないのに道は続いていくもので。4年目はまだこれからです。
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