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古畑任三郎ファイナル・今、蘇る死 [TV]

古畑任三郎、面白ッ!!!ネタバレです。ネタバレで書きます。まだ本編未見で見る予定の方はご留意願います。

舞台は都内の山奥。パン工場の次男坊、藤原竜也君は怒ってました。先日、工場の社長だった叔父さんが亡くなって、竜也君のお兄さんが跡目を継いだのですが、それが裏山を売るとか言い出したからです。

裏山は貴重な遺跡が眠るところ。それを簡単に手放すなんて。そんな時、竜也君が小学生の頃に書いた、完全犯罪の計画ノートが出てきました。これ、いいじゃん。このとおりにやれば、いいんだ。竜也君の、完全犯罪が始まりました。

・・・古畑任三郎はもともと刑事コロンボの影響を強く受けていると、脚本家の三谷幸喜さんがおっしゃっていました。古畑のいやらしい性格、わざと犯人をイラつかせるような言動、立ち去り際に「~もう一つだけ~」みたいなことを言うところとか、その影響が大きく見えます。

今回の犯人、竜也君のキャラクターも、コロンボで見たことあるなぁ。なんだっけ、ナチかぶれの自称天才二人組かな?コロンボにバレバレで、掌で踊っていることに気がつかないで、自分たちはコロンボのこと無能って思ってた、あいつ等。あれはキムタクが演じた犯人のほうが近いかな?

そもそもの舞台が村であること、鎧兜やわらべ歌といったキーワードなんか、横溝正史作品の影響が伺えて、いい感じです。シナリオ通りに犯行を実行するあたりは、Yの悲劇の影響か?って、それは考えすぎですね。

とにかく竜也君、子供じみた稚拙なトリックを使っておきながら、自分では完璧と思い込んでいるキャラクターが秀逸でした。会社経営においても、猿でも思いつく浅知恵でいい気になっていて、現実に直面するとまるで歯が立たないところ、面白かったです。この子いいなぁ。イタイ自分になんとか気付かないようにしている感じがキャラクターを益々魅力的にしていました。

後半の2段のどんでん返しも面白かったです。ミステリーの観点から見れば、『そんな思いどおりいくかよ!』ってのは在るかもしれませんが、これでこそカタルシスがあるというものです。立証できない犯罪をやり遂げた犯人を、別の方向から追い詰めるっていうのも痛快でした。また前半のさりげないやり取りが、実は伏線になっている、というのもミステリーの醍醐味です。

話によって出来に差がある古畑任三郎ですが、今回の話は非常に面白かったと思います。だからかえって明日明後日が心配だなぁ。

役者としては、今日の出演者が一番な気がするけど。明日イチロー。明後日松嶋奈々子。どうだ?とりあえず期待しています。


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kenta-ok

やっぱり刑事コロンボでしたか。
今まで、スマップと大使館ものしか観たことありませんが、
最初に観たときから、
・犯人が最初から明らかな展開。
・いつも帰り際に、犯人に質問をしていく。
・独特な身振りがある。
ということから、コロンボだと感じていました。スッキリ。
by kenta-ok (2006-01-04 01:55) 

けんたろう

>kenta-okさんごっつあんです。
スマップが犯人だった時も、5人のキャラクターを活かした話で、
凄く面白かったと記憶しています。イチローの話はどうだったんだろう?
by けんたろう (2006-01-05 00:36) 

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