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『多重人格探偵サイコ・雨宮一彦の帰還』ヘボい。 [TV]

 

多重人格探偵サイコ~雨宮一彦の帰還~ Vol.1(特別版)

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2000/10/18
  • メディア: DVD
私の記事にやたらよく出てくる大塚英志原作のドラマ化作品。監督はあの三池崇史(※1)だ。改めて説明すると、猟奇殺人をバックに、主人公雨宮一彦と、そのいくつかの人格をとりまく謎の物語です。まぁ、グロい話です。
んでこれ2000年にWOWOWでやってたらしい。いやこのころもまだまだ大らかな時代だったんだね。だって妊婦の腹を裂いて赤ん坊を取り出し、電話機を突っ込むとか、頭花くん(※2)とか出てくるからね。今だったら例えWOWOWでもキツイんじゃないかな。
それはさておきこのドラマ、はっきりいってヘボいです。・・・なんつーんだろ、一時期グロをスタイリッシュに見せる演出みたいなの、流行ったのかねぇ?このドラマも演出としてグロシーンにモザイク入れてるんだけど、それがかえってヘボい。昔『QUIZ』(※3)っつー財前直美主演のドラマでも同じような手法が使われていて、つくづくかっこわるいなーって思いました。他にも浜辺でパソコンがオブジェのように置かれているシーンがあるんだけど、やっぱりヘボい。こういうのって文章で書くとカッコいいけど、映像にするとかなりヘボい。パソコンがiMacなのがますます拍車をかける。
主役の雨宮一彦役は、最近はマヌケポジションが確立されちゃった保坂尚輝。まぁあんまり目立たないからいいんだけど、伊園磨知役の中嶋朋子がかなりイタイ。原作だと謎と危険をはらんだ才女、ってとこか。なんか変なしゃべり方をして色付けしてるんだけど、蛍(※4)、口開きすぎ。ガッカリしちゃうよ。刑事役の大杉漣はすげぇがんばってたけど。
あー、でもでも唯一拾い物だったのは裕木奈江。殺人者の保母役なんだけど、合うわ、裕木奈江、こういう役。赤ん坊を抱いてても、そのまま床に叩きつけてしまいそうな狂気を秘めている感じがするよ。・・・結構本気で役者として注目してます、裕木奈江。
なんでこんな古くてつまんないドラマの記事を書いてるかっつーと、なんと『サイコ』、ハリウッドで映像化の話があるらしい。・・・大丈夫かねぇ。近くのレンタルビデオ屋で一本80円だから借りてきたけど、1巻見ただけでもういいや。なんかつらつら文句ばっかり書いてますが、それでも私、大塚英志好きなのが愛憎入り混じりの難しいところです。
※1 三池崇史:映画監督。なんだかすごい映画監督。私は彼の作品をあんまり見たことが無いが、この前、今放送中の『ウルトラマン』の監督をやっていた。それはもう、奇想天外なコメディに仕上がっていた。途中からしか見ていないので、DVDになったらちゃんと見ようと思う。
※2 頭花くん:あたまばなくんと読みます。さくらももこのマンガ『コジコジ』に出てくる頭に花が咲いているキャラクター。『サイコ』では頭蓋骨上半分を切り取って、生きたまま脳髄に花を植えて人間植木鉢にする猟奇殺人者が出てくる。
※3 OUIZ:一昔前にやってたドラマ。途中で見るのを止めちゃったからあんまり覚えていない。浅香唯が出ていたことだけは確かだ。
※4 蛍:ドラマ『北の国から』で中嶋朋子が演じた黒板蛍のこと。吉岡秀隆演じる純に勝るとも劣らないダメ人間。

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