青柳碧人『浜村渚の計算ノート』きらい。 [本]
青柳碧人『浜村渚の計算ノート』
政府方針で数学が軽んじられるようになった世界。とある数学者が過去に仕込んだ催眠を用いて犯罪を始める。事件のカギを解くには数学の知識が必要。それを解くのは催眠に無関係な中学生、浜村渚…
数学をテーマにしたミステリー。面白い目の付け所だし、とても読みやすいですが、凄く嫌でした。
事件がかなり簡単に無関係の人間がどんどん殺されてゆく話なのに、主人公側、特に警察の人間が酷くのん気なのが嫌でした。死にまくっているのに漫画みたいなキャラクターたちが無駄口叩いている。私はそういうキャラクターに好感もてないです。
世界観全てがそれならいいんですが、そうではない。例えるならタイムボカンシリーズの世界で3人組が人を殺していて、でもいつも通りふっ飛ばされて服が破けて脱げていく。そういう感じ。この世界では死んでも3日すれば元通りに生き返る。そんな設定でもあるんじゃないかっていう、命の安さ。
著者の考え方が私に合わないのでしょう。もう読むことはないと思います。
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