今野敏『聖拳伝説3荒神激突』 [本]
今野敏『聖拳伝説3荒神激突』
首相が官邸から誘拐される。荒服部の王、片瀬は大雪に乗じた真津田一族の犯行を察知するが…3部作完結編。
格闘ロマンのようで実際大半暗闘の話。しかも事件の現場はスルーしていくスタイル。完結編なんだからもう少しカタルシス持たせてくれよ。
主人公片瀬がもう圧倒的に強いゆえ、戦うのは一般人松永で、でも頑張り屋さんだからそこそこ健闘しちゃうの。そうすとどうなるか。敵があまり強く見えなくなってきます。そもそもラスボス、テメー2部で負けて逃げてただろ。血で強い話なのに、お前普通に雑魚じゃん。
さらに権力側が掌クルーで、しかしおとがめなしで、しかも掌クルーの理由がまあ言ってしまえば鶴の一声だからね。なんか色々がっかりだぜ。そこそこ人死んでる話でそれがそんなに重要なのかよ。もっと…もっと早く言えよそれ。さらに今は、現実社会でそれがそれほど思い通りにいっていないところが見えている時代なので、ますます違和感でした。
とにかく主人公もう少し戦ってほしかったよ。これ多分、作者最後飽きてたな。
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