伊岡瞬『乙霧村の七人』分かりやすいエンタメ。 [本]
伊岡瞬『乙霧村の七人』
かつて惨殺事件があった現場を訪れた大学生たち。突如現れたかつての殺人鬼を彷彿させる男に追い詰められてゆく…
サスペンスホラー、とするとちょっと物足りないか。でも面白かったです。電波の届かない脱出不可能の廃村で殺人鬼の襲われる。古臭くてもこういうシチュエーションドキドキします。前半から積み重ねられた人物、ホラーらしくちょいちょいムカつく描写があってさあ殺人鬼が現れたらアイツらさぞや惨めに…と思っていると拍子抜けでした。
後半はインタビュー形式の謎解きが延々続き、いやとっても分かりやすいけれど、作家としてあんまりやりたくないことじゃないかなーとか勘ぐってしまいました。動機とか主人公の秘密とかだいぶどすこいなところもありましたが、全体として量的にも一気に読める、楽しい本でした。
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