飴村行『粘膜蜥蜴』グロユーモア、驚愕のオチ。 [本]
飴村行『粘膜蜥蜴』
兄が戦場へ赴き、独りぼっちの真樹夫は同級生の雪麻呂の家へ誘われる。医者の息子の雪麻呂は、蜥蜴頭の爬虫人を下男とした暴君だった。そこで真樹夫は残虐な運命に巻き込まれてゆく…
独特の世界観のグロホラー。その特殊性を”粘膜人間”で知っていたのですごく楽しめました。特に本作は前作ほどグロもきつくないし、読みやすかったと思います。しかしこの作者、魅力的な嫌な奴を描くのが上手いなあ。本作も特に素敵なのは阿片王、間宮と童帝(童貞じゃないけど)、雪麻呂。
特に雪麻呂は、その下男の醜い富蔵とのやり取りがものすごく面白い。顔隠した女とヤクキメてファックする雪麻呂を応援する富蔵のシーンとか、何がどうなってるのやら。2人の関係が単なる主従ではなく、奇怪な笑いにまみれていて…それが気に入っていたので、オチの驚かされてしまったぜ。
2016-09-08 23:05
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