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飴村行『粘膜蜥蜴』グロユーモア、驚愕のオチ。 [本]

飴村行『粘膜蜥蜴』


粘膜蜥蜴 (角川ホラー文庫)

粘膜蜥蜴 (角川ホラー文庫)

  • 作者: 飴村 行
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2009/08/25
  • メディア: 文庫

 

兄が戦場へ赴き、独りぼっちの真樹夫は同級生の雪麻呂の家へ誘われる。医者の息子の雪麻呂は、蜥蜴頭の爬虫人を下男とした暴君だった。そこで真樹夫は残虐な運命に巻き込まれてゆく…

 

独特の世界観のグロホラー。その特殊性を”粘膜人間”で知っていたのですごく楽しめました。特に本作は前作ほどグロもきつくないし、読みやすかったと思います。しかしこの作者、魅力的な嫌な奴を描くのが上手いなあ。本作も特に素敵なのは阿片王、間宮と童帝(童貞じゃないけど)、雪麻呂。

特に雪麻呂は、その下男の醜い富蔵とのやり取りがものすごく面白い。顔隠した女とヤクキメてファックする雪麻呂を応援する富蔵のシーンとか、何がどうなってるのやら。2人の関係が単なる主従ではなく、奇怪な笑いにまみれていて…それが気に入っていたので、オチの驚かされてしまったぜ。 


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