『みんなの少年探偵団2』ちがう、そうじゃない。 [本]
『みんなの少年探偵団2』
乱歩生誕120年記念、5人の作家による少年探偵団アンソロジー小説第2弾。有栖川有栖、歌野晶午、大崎梢、坂木司、平山夢明が執筆。
ちがう、そうじゃない。小説としては面白い作品がそろっていますが、少年探偵団をテーマにしているのなら、ちがう、そうじゃない。お前ら本当に少年探偵団書こうと思っているか?どいつもこいつも、自分の作品書こうとしているだけじゃないのか?
とにかく何故か少年探偵団ではなく、時代からずれた明智と二十面相みたいなもの書こうとしたり、なんかちょっとうまいミスリード盛り込もうとしたり、私が見たいのはそういうのじゃないから。驚異の変装からの「キミカワイイネ」だから。捕まえた小林君にごちそうをふるまう二十面相だから。なんなら四十面相だから。
どうしようもなく愛してしまうマヌケ…それが全然ないんですもの。いやそれ作り出すのってすごくむつかしいだろうけれどさ。やってくれよ、巨大なカブトムシの中に入ってデモンストレーションして、息切れする二十面相に匹敵する何かをさ!
平山夢明なんてほんともう、ただの平山夢明の上に話も分かりにくいし。繰り返し書くぜ、ちがう、そうじゃない。
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