乙一『The Book』求められるものとずれてる。 [本]
乙一『The Book』
The Book jojo's bizarre adventure 4th another day (JUMP j BOOKS)
- 作者: 乙一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/12/19
- メディア: 新書
杜王町で暮らす広瀬康一は、血まみれの猫を見つけたことから奇妙な殺人事件を追うことになる。そこには過去から続く記憶の本の物語があった…
ジョジョ第4部の小説作品。4部は不思議テイストの群像劇と思っている私として、この作品は普通にちょっと暗すぎでした。視点が何度も入れ替わりつつ物語が進むのですが、特に母親の物語は最初から絶望しかないことが分かっているのに、何度も何度も繰り返し見せられて辛い。
原作キャラも出てきて能力使ってという感じで元々の魅力以上のものは感じられません。一番頑張っていたのは億奏かな。あと途中で放り投げられた”リーゼントの男”の伏線に独自の解釈が加えられていましたが、それもいいようって感じ。ジョジョはそういう作品じゃないよね。
オリジナルスタンドの能力もやたら露伴先生に似てる感じで目新しさもない。読者の求めるものとずれてる感じでした。
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