飴村行『粘膜人間』グロ河童。 [本]
飴村行『粘膜人間』
父の再婚相手の連れ子は、小学生にして屈強な体躯を誇り、暴力に酔いしれる。その殺害を計画した兄弟は、河童を利用しようと目論む…
幻想グロホラー。あまりに独特な世界観に最初戸惑いましたが、面白かったです。物語の外の世界観まで説明するような、そういう酔ったところがなく、話自体は小さくまとまっているので慣れればグングン読めました。
時間ごとに主となる視点が変わる3部構成。特に生理的嫌悪感があり、愛嬌もあり、しかし全く人と異質の存在である河童が、魅力的でした。出てくる言葉や名前もなんかいいよね。ズッ太とか。グッチョネとか。
暴力描写はしっかりあるのですが、本来私そういうの苦手なんだけれど、何か大丈夫だったです。ただこれはいい意味ではないのかもしれないけれどね。筆力が弱いってことなのかもしれない。でもだからこそ読めたのも事実。他作品も読んでみます。
2016-05-20 22:41
nice!(1)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0