はらぺこペンギン!第14回公演『再会』 [演劇]
演劇の話題。
はらべこペンギン!第14回公演『再会』
at 下北沢シアター711
私的満足度:★★★☆☆
三十路前。かつての記憶から逃げて、すがりつく生活のカメラマン。再会した元カノは、おっさんになっていた。二十歳前。焦る童貞三人組。とうとう手を出す風俗と、童貞ゆえの熱い魂。同窓会。かつての英雄は今は檻の中。でも思い出の中の彼は、僕たちを救ってくれた。何人かの人物のすれ違いと再会を起点とした3つの話。
初めて観た劇団。荒削りと感じるところもありましたが面白かったです。私自身がこういったテーマ色を飾らずに打ち出す小劇団を観るのが久しぶりというのもありましたが、心地よかった。
テンポもよくキャラクターもしっかりしていて女の子もかわいい。笑いも分かりやすくって良かった。2話目の話は”童貞”ネタなのですが、三十路に入っちゃうとそのネタでテンション上げれるのがもはや郷愁を誘うのです。タイムリーな時事風俗がネタになっているところもありましたが、それも生ものの演劇ならではで良い試みだと思います。
そして全然関係ないのですが、舞台最前列下手側に金髪女性のお客さんがいらっしゃっていて、この方がホモネタやそういった分かりやすい笑いに結構コロコロ笑って、それが可愛くってこっちもほっこりしちゃいました。これは…なんか演劇の新たな可能性を感じさせるシチュだ。偶然だけど。
初めてだけにこの劇団のらしさはまだちょっと分からないかな。強烈な印象もありません。でも安定した気持ちの良さが期待できそうです。
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