『3月のライオン』第3巻 [漫画]
『3月のライオン』第3巻
獅子王戦トーナメントに挑む零。そこで勝ち進めば、後藤九段と戦う可能性がある。香子が追う男、後藤。しかし零はその前に…
前半は相変わらず息苦しい話。川本家の明るさも(零じゃなくてレイならきっと”ぽかぽか”って言うよねつか羽海野先生ならそのネタやってくれそうなのにってのはオタ余談)、あくまで暗い中に差し込んでくる光でしかないことを思い知らされる話。零は暗闇で光が見えても、その光を見たために、せっかく暗がりに慣れた目が、また元に戻ってしまったと思うタイプで、つくづく息が詰まります。
しかし後半は島田八段という新キャラが登場し、かなーりすべて持っていってくれました。おそらく羽海野先生、島田八段に入れ込んでいるのでしょう。天才でもイケメンでもないけれど、太い芯を持ったキャラクターで超魅力的。超萌える。培ってきたものの上に成り立つゆるぎなさと必死さ。このキャラクターとぶつけたからこそ、単純な仮想敵になりそうな後藤が、己の筋を通す理の厚みを持ちます。
いやーでもちょっと心配でもあるわ、島田八段みたいなキャラクター”人外”と戦う時って。”はじめの一歩”の”真柴VS木村”みたいな感じで一瞬、強烈な閃光は放つけど、結局”人外”を上回れないし、その後その戦い以上のものが出来ない感じになりそうで。まだ詳しく描かれていませんが、宗谷名人はおそらく”人外”なので。
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