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山浦弘靖『夢少女はスペード迷宮』絶句… [本]

少女小説は定期的に読むようにしています。色々と、勉強の為。

山浦弘靖『夢少女はスペード迷宮』

夢少女はスペード迷宮―星子シリーズ (コバルト文庫)

夢少女はスペード迷宮―星子シリーズ (コバルト文庫)

  • 作者: 山浦 弘靖
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1998/12
  • メディア: 文庫

制服が似合う少女達が殺される、ストーカー殺人が発生。犯人の手は女子高生にして双子の母にして刑事の妻、星子にまで迫る。さらに星子の元に気になる年下の男の子が現れて…

絶句。マジ絶句。普段携帯小説等々、よく知らないで小馬鹿にしていた自分の世界の狭さを痛感させられました。すっげ、この本。シリーズ50冊以上出ているそうな。

何から何までマーベラス。主人公の設定がカオスでしょ?読んでても全然意味が分からないですよ。何故この子は女子高生のクセに子持ちで、しかもそんな感じが全くしないのか。そして2~3P進んだだけでそんな事気にしていたら振り落とされることに気がつきます。

恐ろしいほど超高スピードで展開する、エクセレントベタストーリー”ヒロインのピンチにバイクにのって岩の上を跳ねながら現れる年下の美少年は野球に燃えていたが肩を壊してやさぐれていて、家は金持ちで愛情の無い両親と婚約者までいる”って。出来ますか、この設定を考えることが。自分の脳の異常を疑わずに。物語の全てがこのレベルで作られています。

なんつーか、常識とか物理法則とか、そんなものもうかっこ悪いんじゃないか?と思ってしまう迷いの無さ。凄い。皮肉ではなく、この突き抜け方は本当に凄いと思います。

例えば本当の殺人者が持つような、実行したものにしか身に付かないスゴ味…そういうものを纏っている作品です。面白いといえば面白いのですが、私はこのシリーズを読み続けたら絶対パンチドランカーになってしまうのでもう断念します。

ちなにみウィキで調べたところ、作者はなんとあのミスター放送禁止『怪奇大作戦・狂鬼人間』の脚本を手がけた方らしい。マジか!なんてカオス!

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コメント 2

ゆん

せっ星子シリーズですか!?
私はジャパネスクにハマる前が星子シリーズでした。
でも、星子シリーズは今読むと恥ずかしすぎて読めない...。
当時はあのやり過ぎ感にハマってたんだと思いますが。
by ゆん (2007-11-17 23:06) 

けんたろう

>ゆんさん
これも友人に勧められたものです。図書館で手に入れました。
おそらくコレが世に言う”想像の斜め上”って奴なんでしょうな。
by けんたろう (2007-11-18 21:54) 

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