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なんしーる5『綿矢りさ』 [なんしーる]

似顔絵シールでつづる人物コラム”なんしーる”。今回は本当に大好きな作家さん。

なんしーる5『綿矢りさ』

←好きだからって似顔絵は似ないぜ?

 

彼女の代表作、”蹴りたい背中”を読んだ時、色々な意味でショックを受けました。まず今でも変わらないぽややんとしたルックス。あのルックスの人の頭の中で、アナクロアイコラを作るオタク少年が、さらにその無様な姿を見て「もっとみじめになればいい」と少女が思う物語が、生まれることがショックでした。

また切れた唇を「うそ、やった。さわりたいなめたい、」と舐めるシーンに、これまで体験したこと無い酷く居心地の悪いエロスを感じました。いったい、こんなものを考える人の頭の中はどうなっているのかと思います。

綿矢りさという人は本当に訳の分からない人です。地に足が着きながらもつかみどころが無い。ある面から見たら凄く頭がいいのに、別の面から見ると強烈にアレな感じもする。カテゴライズできない人です。

以前ニュース番組で筑紫哲也と対談した時、彼女何か質問はないかと問われて「何も伝えるニュースが無い時はどうするんですか?」って聞いてましたよ。子供かよ!ガキかよ!こんな質問、TVで大人するなんて!

”夢を与える”の時、サイン会に行ってきました。ご本人、やはりぽややんとした印象のまま。トークはかなり苦手っぽく、ものすごく無茶な話題の振り方をしていてますます大好きになりました。

さらに良かったのはその会場で私の前に並んでいたファンの方。暖かい日だったのに厚手のコートにチノパン、油を撫で付けたような髪の毛のライク・ア・(多分)にな川ルックス。また事前にアンケートが配られそこに自分の名前を書いておくと、サインと一緒に名前も、綿矢先生に書いていただけるようになっていたのですが、彼、明らかにペンネーム?というか本名でない名前を書いていました。「○○狼」って。

その名前を書いているときの先生の微妙な笑顔。その時頭の中で一体何を考えていたのか。その辺を想像させる楽しみを、綿矢りさという人は持っている。文才以外に存在自体が作品をより魅力的にさせる、綿矢りさはまさにロックスターだと思います。

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フープ

特徴はとらえているのに猛烈に似てないな。

いつか「ナンシール」で「ぴあ」の表紙を飾るようになるまで応援してるぜ!

りさ先生がダルビッシュとでき婚しなくてよかったね。
by フープ (2007-08-12 14:00) 

けんたろう

>foopサンクス。
でも私は”センセと亀田兄弟(の誰か)が出来ちゃった結婚”
ってニュースがあれば本気で死ねると思うよ。
by けんたろう (2007-08-13 18:55) 

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