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江戸川乱歩『地底の魔術王』愛情全開 [本]

とうとう記事の貯金が切れました。少年探偵団シリーズ6作目

江戸川乱歩『地底の魔術王』

地底の魔術王

地底の魔術王

  • 作者: 江戸川 乱歩
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2005/02
  • メディア: 単行本

奇妙な魔法博士と共に、少年が姿を消してしまう。病に倒れた明智小五郎の代わりに事件解決に乗り出す小林少年だったが…

戦後の二十面相の特徴は2つ。意味不明なコスプレと少年愛です。この作品は特に後者がクローズアップ。って、またすごく普通に描いてしまいましたが、魔法博士は二十面相のコスプレです。

まぁ青銅の魔人電人Mカブトムシのコスプレに比べればへのつっぱりにもなりませんよね。対して愛情という形の無いものについては全開。さらってきた少年を”真っ白な王子さまのような服”を着せ”りっぱなクリスマスケーキ”をご馳走します。それも少年の家から身代金を要求する気はゼロ。一緒に暮らしたいが為だけです。当然永遠の思い人、りんごほっぺの小林君もさらってきます。

事件前半、明智は病気で寝込んでいるのですが、そんな作品ありましたっけ?少年探偵団シリーズは文代さんがいるので魔術師以降なんですけどねぇ。

今回から実験的にこの話の謎とトリックを記しておきます。トリックは反転。

謎:わずかな時間に屋敷の内装が一変

トリック:同じ形の屋敷が二件あった

謎:空気抜きの穴しかない密室から二十面相が消失

トリック:部屋に入る前に紐をつけたゴム人形と入れ替わり、人形は空気を抜いて穴からひきづりだした。

ま、こんなもんですよ。ちなみにこの本、タイトルが変更になったのですが、元のタイトルは”虎の牙”、地底なんて逃げる時地下道通るだけという子供だましです。

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