『怪奇大作戦セカンドファイル・人喰い樹』

怪奇SFドラマ新作第３話。

『怪奇大作戦セカンドファイル・人喰い樹』

DVD 怪奇大作戦 Vol.3

• 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
• 発売日: 2004/01/09
• メディア: DVD

演出：中田秀夫

怪死事件が相次ぐ。被害者は赤血球が失われ、体内に植物の根のようなものが残されていた。SRIのメンバーは調査に乗り出すが、事件は驚くべきスピードで日本中に広がっていく……

怖！そしてすごく面白かった！”人喰い樹”はタイトルから普通想像される巨大食虫植物のようなものでなく、花粉の形で体内に侵入し、血管を根に作り変える植物でした。死の直前体表を緑の血管が這うイメージが超怖い！

事件の発端となったのは自然保護に入れ込みすぎた危ない男で、まぁ結構ありがちなのですが、実行するのはその恋人だった植物学者で、演じる木村多江がまたハマリ役で。

そうかー、これが木村多江の正解だったんだな。知性、美貌、暗い情熱、狂気。それらを全て併せ持つ木々愛でる姫。木村多江魅入られ役超合ってる。

木村多江自身が植物に強い情熱を感じているというよりは、植物に取り付かれヤバイ男、そんな電波男を「愛せるのは私だけ」って感じの情念を感じさせるところがまた一捻り効いていて怖かったです。自分の愛する男が自殺した木に頬ずりする様は鳥肌もの。

途中事件があまりに広がり過ぎて収集がつくのか心配になりましたが、強引ながら伏線を張っていたのでまぁまぁ納得のいく解決でした。でも政府の強行なやり口とかはいらなかったんじゃないか？なんか浮いてたし。

振り返れば３話ともストーリーがメインでSRIのメンバーがあんまり目立っていなかったのがちょっとだけ寂しかったけど。今回だって美波さんの入浴シーンはもっと…こう…高い位置から…とかね。でもとてもクオリティが高く楽しめました。これからも単発でいいので放送して欲しいなぁ。

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