江戸川乱歩『鉄人Ｑ』てこ入れ失敗

江戸川乱歩『鉄人Ｑ』

鉄人Q

• 作者: 江戸川 乱歩
• 出版社/メーカー: ポプラ社
• 発売日: 2005/02
• メディア: 単行本

人間そっくりのロボット鉄人Ｑが逃げ出した。子供をさらい、宝石を奪う鉄人Ｑに立ち向かうのは少年探偵団！

荒唐無稽が少年探偵団シリーズのウリですが、この作品は正直言えば支離滅裂です。最初の設定が上手く消化できなくなったので新たな要素を取り込んで、それも消化できなくなって…の繰り返し。イマイチです。

鉄人Ｑは最初はフランケンシュタインの怪物のイメージです。子供には妙に優しかったり。ところが途中から”いくらなんでもそりゃ無理だろ”と、Ｑは実は人間が化けてたってことになって…何故かお化け屋敷が出てきて…

そもそもなんで子供をさらっていたのか。一応子供の親の美術品を要求する為らしいですが、結局そんなシーンなかったし、Ｑはロボットだから力が強いし水の中にも入れるって話だと思ったのですがもう後半になると結局ロボットなのか人間なのかどうでもよくなっちゃうし。

あ、Ｑは当然二十面相のコスプレです。

「将棋に負けて怒って博士を殺そうとするＱ」という、ギャグなのかなんなのか分からん展開だけ覚えておけば充分な作品です。

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