『蚊帳の海一座・下水道へようこそ』不条理なほどの高レベル [演劇]
地元なのに知らなかった。
蚊帳の海一座・第拾伍回公演『下水道へようこそ』at菊田公民館
私的満足度:★★★★☆(3.5)
世界に出ることを夢見る姫君達。新人易者に焼き鳥屋。ボランティアと逃げる男に取り立て屋。いびつな人物たちが繰り広げる、下水道奇譚。
知り合いの友達が出てるという、観劇理由としてはよくあるものから観に行きました。市民劇団らしく、失礼ながら期待はゼロ。公民館で客入れもなんだかおぼつかないし、席は狭いし。まぁ千円なので、それなりだろうと。
ところがそんな先入観を叩き潰す内容。出演者はおっさんばかりなのですが、皆基本がしっかりしていて個性がある・・・すなわち上手い。それもハンパなく。また顔もすごくいいです。変な意味ではなく、本当に味のあるルックスがそろっている。
ストーリーも不条理・ナンセンスなもので、明確な筋があるわけではありませんが、幻想的・観念的でありながら、どこかしら混沌としたパワーがあり、また美術もいちいち素晴らしい。なんじゃこりゃ。
一体ここ、どういう劇団なんでしょうか。どうみても普通のおっさんたちが集まってやってるレベルじゃありません。絶対何かしっかりしたものが母体になっていると思うのですが
芝居をやっている人には特に見て欲しい劇団です。この値段、この年齢層でこのクオリティの芝居を見せるところが存在することは、結構ショックだと思いますから。
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