西尾維新『ニンギョウがニンギョウ』ダメだこりゃ [本]
すげー本の記事溜まってます。
西尾維新『ニンギョウがニンギョウ』
西尾維新は『戯言シリーズ』にかなりハマりました。知らない人も多いかもしれませんが、アニメチックなキャラクターと残酷な物語、言葉遊びを得意とした作者です。
で、これ。ダメ。全然ダメ。こりゃヒドイ。とにかく不条理で幻想的な世界…夢野久作的?私の知ってる中では比較的それが近いか?かといって奇妙な味わいみたいなものも無く…すごく良くない例えをすると、「キチガイのふり」を見ているような嫌な感じを味わいます。何となく雰囲気のある言葉を羅列しているだけにしか見えない。
作者の持ち味である言葉遊びやキャラクターの魅力も全然無く、実験的なのか、「」を用いないで台詞が描かれる。前衛劇団かよ!って感じ。
おまけに変に装丁に凝っていて、1500円もするってんだから、もう明らかにオタク狙い。なんだかこういう商売って腹立つぜ。
なんでこんなものを書いたのか。編集者は何を思ってこんなものを書かせたのか。とても魅力的なキャラクターが書ける人なのに、ファンとしてはすごくがっかり。
もうすぐ零崎の新刊が出るみたいですが、こういうの書かれると、そっちも手に取るか迷っちゃいます。
- 作者: 西尾 維新
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/11/08
- メディア: 新書
記事が気に入った方はココをクリックしてください。ランキングされます。
コメント 0