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『間宮兄弟』しょっぱい涅槃の幸福な天使たち [映画]

だって間宮兄弟を見てごらんよ。いまだに一緒に遊んでるじゃん。

『間宮兄弟』

 

監督、脚本:森田芳光 原作:江國香織 出演:佐々木蔵之介 塚地武雅 常盤貴子 沢尻エリカ 中島みゆき他 atシネプレックス幕張

私的満足度:★★★★(4.5)

男二人兄弟で生活する昭信(佐々木蔵之介)と徹信(塚地武雅)の間宮兄弟。もてないし、派手なところは何にもないけれど、たまにちょっと気になる女の人を誘ってパーティを開いたり。のん気な日常を送っています。

クリティカルヒット!すっごく気に入りました。劇場内、多分私が一番笑ってた。ごめんなさい、周りの人。

もてない中年仲良し兄弟。私的にグッと来るこの題材、オープニングの野球中継見ながらスコアブックつける二人でもうがっつりハート掴まれました。間宮兄弟は普通の社会人として生活しながらも、どこか浮世離れしている。そのへんのバランスがとっても面白かったです。

気の回し方が面白いんですよ。女性を家に呼ぶ手段がカレーパーティ。最終的にはカレーの美味さに重点を置く。変な下心を読まれないよう彼らなりに細心の注意をはらうけど、色仕掛けにはコロリと転ぶ。うーん素敵。

兄弟はカッカしてる時でも言われるとちゃんと考えて「そう言えばそうだ」と思う。全く勢いでは行動しないタイプ。そこもすごく面白い。

対して女性はまったくリアリスト。常盤貴子演じる先生は、ぼーっとしてるようでちゃんと場数を踏んだ大人の女性。沢尻エリカは良くも悪くも社会の常識人。その妹役の北川景子だけはバカなようで少し見える人。間宮兄弟の誠実でゆるくって、それなりのところまでしか行けない生き方が結構いいものだと見える人。

ちょっとの幸せを感じて、ちょっと悲しいこともあって。揺れ幅は小さいけど、自分たちなりに満足のいく生活を送れる。これって結構難しそう。なんだか少しうやましくもあります。だから出来事は現実的なのに、フッとこれは楽園の話で、二人は天使なんじゃないかと思うようなこともありました。もっともそんなに華やかな幸せは無いし、美しくないんですけどね。なんでだろう。

主演の二人は仲良し兄弟のイメージぴったりで文句無し。女優陣もすごくいいです。常盤貴子が白い肩を出すトコ、結構グッときました。あと中島みゆき。兄弟よりもさらに浮世離れして、よっぽど天使っぽいお母さんを好演。超ハマリ役だと思います。

しかしねぇ、兄弟がめぐり合う女性が美しすぎますよ。これだけ美しい女性たちにめぐり合えたら、それだけで一生分の徳を使い果たしてもおかしくないです。もちっと、綺麗どころでない女性のほうがリアルだったかも。

次は原作を読んでみようと思います。

ちなみに見終わった後の幸せな気分に任せて、私も難易度高めの女性を誘ってみました。結果は……チキショー!

ランキン願マス。


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kinoko

はじめまして。きれいで読みやすい文章でお気に入りにいれときます。
また遊びに来ます。ありがとうです。
by kinoko (2007-12-18 23:01) 

けんたろう

>kinokoさんありがとうございます。
そう言って頂けるなんて、とてもうれしいです。
汚い文章も多いんですけどね。でも懲りずにこれからも
読んでください。
by けんたろう (2007-12-19 23:33) 

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