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『トム・ヤム・クン!』ジャーさんはターちゃんや! [映画]

奴が!奴がまたやって来た!ジャーさんが!トニー・ジャーさんが!!!

『トム・ヤム・クン!』

監督:ブラッチャヤー・ピンゲーオ 出演:トニー・ジャー ペットターイ・ウォンカムラオ他 at新宿シネマミラノ

私的満足度:★★★★(4.5)

象と共に生活する青年カーム(トニー・ジャー)は、王を守る最強の戦士、チャトゥラバートの末裔。ところが祭の日、混乱に乗じて兄弟のように育った象、ポーヤイと、その子供コーンが動物密輸組織にさらわれてしまいます。カームは一路二匹を追ってオーストラリアに。そこに待ち受けていたのは凄まじいまでの死闘でした……

強い!強いよ、ジャーさん!『マッハ!』の驚愕のアクションにさらに磨きをかけ、超絶体術に目を剥き舌を巻くこと必須です。

映画としても洗練されており、ストーリーもジャーさんが一本気な分、悪者が色々とやっています。アクションも象大暴れ、ボート疾走、バイク&インラインスケート軍団が跳び、カポエラ、刀術、プロレスに鞭使いとかなりのバリエーション。

妙なギャグなんかも入る余裕があっておもしろいです。緊張感のあるシーンで出てくるセグウェイ。何故?

そして何と言ってもジャーさん!やっぱり凄い!凄すぎる!『マシラの如く』とはこのことですよ!いやむしろ『ジャングルの王者ターちゃん(※1)』クラス。もういつ『ふにふによけ』をするか心配だったよ!やられた時は『うんこひりパワーアップ』するかと思ったし、ポーヤイとの衝撃の再会シーンでは『動物パワー』が宿るのかと思っちゃいました。

使う武術は多分基本はムエタイなんでしょうけど、ジャーさんはほぼ確実に『折る』んですよね。これ絶対本当に折れている人いますよ。この撮影中に発生した骨折の数が知りたいです。

『マッハ!』同様、今回も六平直政似の人(ペットターイ・ウォンカムラオ)がオイシイ役をやっていましたが……なんで?かなり悪役顔なのに。顔といえば、鉄砲玉に利用されてしまう青年役の人が、『タイ米を食べて育ったえなりかずき』みたいな感じで気になりました。なんて名前なんだろう?

あえて重箱の隅をつつけば、女性が魅力的に描けていません。ヒロインっぽい女の子が出てきたんだけど、キーになりそうで結局メインに絡まなかった。ライバルキャラもいつのまにかいなくなっちゃったし。

それでも『マッハ!』よりお話は洗練され、アクションはケレン味を増してました。こりゃ超オススメ。『七人のマッハ!!!!!!!』ほど残酷でもないのでカップルでも見れると思います。帰りは興奮のあまり、タイ料理食べに行きましたよ。

尚、ジャッキーがカメオ出演していますが、アクションは無し。ちょっと残念。

※1 ジャングルの王者ターちゃん:昔ジャンプで連載されていたオゲレツギャグ&格闘漫画。主人公はジャングルで動物に育てられたターちゃん。全身軟体となって攻撃をかわす『ふにふによけ』、死の淵か生還する時、寝グソをしてパワーアップする『うんこひりパワーアップ』、森の動物たちの力を借りる『動物パワー』など多くの技を持つ。

ランキン願マス。


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