SSブログ

『時効警察』第2話 [過去の連ドラ]

「現代社会における模倣の力は、すでに無視できるものではない」って感じの英文を、どっかでみたことがあります。

このドラマ『時効警察』は、なんかどっかで見た感がもっさりあります。「古畑任三郎」(※1)や「トリック」(※2)の雰囲気、タイトルからして「時空警察」(※3)の響きだし。

でも。こいつは極上におもしろいドラマでした。オリジナリティを追求したヘボドラマより、模倣であってもおもしろいドラマのほうがよっぽど素晴らしいと思います。

ストーリーはもっちゃりのんきで個性派ぞろいの時効管理課。ここは文字通り、時効になった事件の後処理をする部署なのですが、そこに所属する霧山(オダギリジョー)が、時効になった事件の謎を趣味でチョメチョメ解く話。

今回私が見た第2話では、オリンピック代表候補とそのコーチの事件の謎を暴く話。ストーリーとしても、ぬるいミステリファンにはかなり楽しめたものでした。通常ミステリーで起こる『偶然』ってのは大体必然。それがお約束。この話ではそれを逆手にとって偶然が、やっぱり偶然でしかないって話でした。もちろん細部はゴツゴーシュンギク(※4)の花が咲いていますが、ミステリーでこんなに『偶然』という言葉を聞けただけでおもしろいです。

このドラマの見所はそれだけではありません。なんといっても個性的、脱力系キャラクターたちの珍妙さです。時効課の面子のヘンテコ会話の妙。くっだらないことをだらだらしゃべっていて、私にはとても心地良かったです。オダギリジョー、この前の『有頂天ホテル』の時も書きましたが、本当にいろんな役に挑戦する人だ。

脇を固める役者さんも、トップスターは少ないですが、非常に魅力的な演技でした。おまけに今回は私が推してる塩山みさこ嬢(※5)も出演されていました。死んだけど。もっと水着を見せてくれ!

くだらないもの好きにはオススメの脱力ドラマ。扱う事件が時効になったものなので、基本設定として、『謎を解いても犯人が逮捕されない(例え殺人犯でも)、それどころが笑顔で見逃すってのが、嫌な人には嫌かもしれませんが。でも、作り手としては確実にエンタテインメントとして作ってので、気にしないほうがいいと思います。これから、もしかしたらこの辺、ネックになって話が展開するのかもしれないし。

ちなみにスタッフも演劇好きなら注目。岩松了(※6)、ケラさん(※7)なんかが今後は脚本・演出に関わるみたいです。

そんなこんなで是非、チェキラッチョ

※1 古畑任三郎:言わずと知れた田村正和主演、三谷幸喜脚本のミステリドラマ。先日ラストと銘打っていたが、絶対再開すると思う。

※2 トリック:阿部寛、仲間由紀恵主演の脱力系ミステリーコメディ。仲間由紀恵ブレイクのきっかけとなった作品(だと思う)。今年6月の映画、誰か気になる女優が出ると思ったんだけど、誰だっけ。

※3 時空警察:歴史の大事件、裏側にはこんなことがあったんじゃないかなーって勝手に推測する日テレのバラエティドラマ。面白い。丹波も出てるし。

※4 ゴツゴーシュンギク:映画ドラえもん『のび太とアニマル惑星』に出てくるひみつ道具、『ツキの月』の原料。ちなみに『ツキの月』はやたら運が良くなる薬。

※5 塩山みさこ嬢:私イチ押しの気になる女優さん。リンク先および彼女のブログを見てください。

※6 岩松了:俳優、劇作家、演出家らしい。いろんなところで名前は目にするんだけど、作品に触れたことはありません。ごめんね。

※7 ケラさん。ケラリーノ・サンドロヴィッチのこと。演出とか脚本とかいろいろやってる。『有頂天ホテル』のパンフで三谷さんが「有頂天といったらケラさん」って言ってるけど、この人がやってたバンドの名前が有頂天なのです。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。