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『七人のマッハ!!!!!!!』こりゃ戦争映画だよ! [映画]

タイ映画。監督:パンナー・リットグライ 出演:ダン・チューポン他。atシアターN渋谷。以前ユーロスペースって名前だった劇場が移転して、前の場所は改装してここになったらしい。まぁ、小さな劇場だから変わんないよ。

私的満足度:★★★★☆

まず最初に、まだこの作品を見てない人に忠告します。この映画、『七人のマッハ!!!!!!!』なんてマヌケなタイトルなので、『少林サッカー』のセンの、コメディアクションかなーっ思っちゃダメ!めちゃくちゃ人死ぬから!

ストーリーは武将集団に占拠された村を救う為に、7人のスポーツスペシャリストたちが立ち上がる・・・って感じで宣伝されてるけど、後半違う!立ち上がるのは村人全員!タイの国歌にあわせて拳を突き上げる人民開放映画だよ!

ちなみにこれ↓はムエタイ少女。7人の内には入ってない。かなり酷い目に遭います。

 

たしかにスポーツのスペシャリストたちがそれぞれの技を駆使して大活躍するよ。でも、基本殺し合い。そもそも立ち上がる以前の殺戮シーンが本当にキツい。虐げられて追い込まれて・・・そして村人たちの怒りが爆発するからもうすごいカタルシス。30mくらいか?離れた見張り台にいる敵を、サッカーボールで狙撃する、って、こうやって書けばマヌケなシーンもあるんだけど、殺戮の渦中だからちっとも笑えなかったよ!

実は私もアクションコメディーだと思って観に行ったんだけど、冒頭の麻薬組織壊滅シーンがあまりに骨太だったので、スイッチ切り替えました。切り替えてなかったら魂獲られてと思います。

んで、アクションは本当にすげぇしかっこいい!蹴り方もウワサにゃ聞く、巻きつく、鞭のような蹴りなんだよね。これだけでもハリウッド映画とは違うなぁって分かります。んで、ものの考え方も大分違う。日本の映画じゃ、倒れた敵に対し、親を殺された子供が『止めを刺して!』なんて叫んでも、普通刺さないでしょ。基本『罪を憎んで人を憎まず』精神が根底にあるから。でも、この映画は刺します。がっつり刺します。主人公の妹が喰らわせる肘は、一応テコンドーってことになってるけど、もう虎眼流(※1)レベル。虎眼先生が夕雲を戯れで仕留めた肘(※2)レベル。げぇぇぇー!

今年観た映画の中で、最も人が死に、もっとも血湧き肉踊る映画でした!デートで見るときは、その後無茶苦茶燃えるか別れるかになると思うヨ!気をつけて!

※1 虎眼流:画・山口貴由 原作・南條範夫のマンガ『シグルイ』に出ていくる剣術流派。剣術なのに無刀で相手を仕留めることも多い。詳しくは11月25日の記事を見てね。

※2 虎眼先生が夕雲を戯れでしとめた肘:シグルイ5巻収録。喰らった夕雲の頭部はほぼ2倍に膨れ上がっていた。全く、お美事である。

 


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コメント 3

non_0101

こんばんは 遅ればせながらおじゃまします!
この映画は、タイトルからは創造もつかない展開でビックリしました。
何も罪のない村人たちへの殺戮は、観ていて本当に辛かったです…
ラストシーンもなんだか寂しくて
あの少女はちゃんと大きくなれるかなあとか思ってしまいました。
そう言えば、「マッハ」でも哀しい亡くなり方をした女性がいましたよね。
タイの映画はこういうストーリーが多いのでしょうか…?
by non_0101 (2005-12-12 00:16) 

non_0101

たびたび、おじゃまして、すみません!
TBをしようとしたら、so-netから「サーバーが込んでいる」というメッセージがでて
気づいたら、何故かTBが3つになってしまっていました!!!
余分な分を、どうか、削除してくださいませ。
お手数ですが、よろしくお願いいたします。
by non_0101 (2005-12-12 00:33) 

けんたろう

>nonさんいらっしゃいませです。
TBありがとうございました。重複分は削除しましたから、無問題です。
ってゆーか、この前私も同じことしましたし。
しかしこう、タイトルと内容のイメージが違うと、トニー・ジャー次回作、
『トム・ヤム・クン!』も実は悲惨な内容なのかも。
予告編は『ぞーさん、ぞーさん、おー鼻が長いのね、そーよー、
ジャーさんは、つーよいのよ』ってしょー無い塩梅でしたが。
by けんたろう (2005-12-12 08:59) 

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