北方謙三『三国志 一の巻 天狼の星』 [本]
濫読、濫読。
北方謙三『三国志 一の巻 天狼の星』
後漢末期中国。世は乱れ、不正、騒乱が相次ぐ時代。英雄たちのドラマが始まろうとしていた。一巻では劉備の志から黄巾討伐、董卓の台頭、そして孫堅の死までが描かれる。
三国志のあらすじ書くのって難しいなぁ。それはさておき北方謙三先生による三国志。私は男の子なので一通りあらすじは理解していますが、それが横山光輝の漫画によるものなのかゲームの知識なのかNHKの人形劇(※1)なのかよく分からなくっていたので、決定版としてこれを読み始めました。
北方先生の本を読むのは初めてだったのですが、意外にあっさり。確かにポイントポイントは男臭いんですけど、読みやすい文章です。勝手なイメージが強かったのかな。
内に秘めた志と人を惹きつける魅力、そして無双の義兄弟を持ちながら、あまりに後ろ盾が無く飛躍できない劉備。名門としての力とコンプレックス、さらには実力までも兼ね備えながら未だ激情を抑えられず、時勢に乗り切れない曹操。部下に恵まれ、ふとしたことから手に入れた玉璽をもって覇道を進もうとした矢先、斃れる孫堅。
そのほか時々多くの英雄たちに視点を合わせ物語が展開します。人気キャラが早いうちから登場してるのもポイント。もう周瑜が出てくるし。ちょっとだけど。
のちの三国の英雄たちは力の差はあるものの、すでにお互い意識しあってるのに対し、それ以外がかなりマヌケに描かれてるのがちょっとびっくり。袁紹、関羽に追われて小便ちびってましたし、呂布はマザコンでした。ちなみに当然といえば当然ですが、関羽・張飛が猛烈に強くてカッコいいです。
全13巻ということで私がこれまで読んだ中でもっとも長い『竜馬がゆく』よりさらに長い。今年中には読み終わらないだろうなぁ。
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