SSブログ

『東京ゾンビ』ゆるゆるーっときて、すぃー。 [映画]

『東京ゾンビ』 

原作:花くまゆうさく監督:佐藤佐吉 出演:浅野忠信、哀川翔他 atシネセゾン渋谷。

私的満足度:★★★☆☆

脱力系バカ映画かとおもったら、意外にまっとうに面白かったヨ!

この映画、花くまゆうさくっていう人の、ゆーるゆるマンガが原作です。めちゃくちゃ緊張感の無い、落書きみたいなマンガ。私は彼のマンガ、結構見てたけど、世の中でそんなにメジャーなのか?何故映画化されたんだ?

ストーリーは、前半はアフロのフジオ(浅野忠信)とハゲのミツオ(哀川翔)の仲良しコンビが、突然襲い掛かってくるゾンビからなーんとなく逃げたり戦ったりする話。後半はそれから数年後、ゾンビに支配された東京で、ピットファイターとして戦うフジオの話。基本的に『何で?』と思わないほうが楽しめます。

前半は花くまワールドをよく再現したゆるゆるで、心地よいです。ゆるゆるったって、ゾンビが出て、人ガンガン死んでるんだけどね。フジオとミツオが本当に仲良しコンビで、すごーくいい感じでした。

後半は意外にも、しんみり、すぃーと、ココロに沁みるものがありました。常に怒っているフジオの妻役の奥田恵梨華さんが結構良いです。ラスト、『私のこと好き?』って聞くところ、かなりカワイイ。そのため、めちゃくちゃな状況なのに、全く小市民的な幸せと不幸せが見えて、面白かったです。

私、浅野忠信って結構苦手だったのですが、これを見ていて彼の力の一つが分かった気がします。この人、どんな異常な状況でも、普通に見せるんだな。異常な状況を、常温まで温度下げてしまうんだ。そのせいで、前半は仲良しロードムービーになり、後半はしんみりすぃーなホームドラマの匂いがする。常に異常な状況なのに。この映画では、そこが面白かったです。でも、だから私が異常を求めた『乱歩地獄』(※1)では、すごく気に入らなかったんだろうなぁ。

 ※1 乱歩地獄:江戸川乱歩の原作4編を映画化した作品。私に酷評された。詳しくは11月9日の記事を見てください。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。